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「もしもし」と「はいはい」
日本語を話せる外国人は多く入るけれど、どんなに言葉を良く知っていても、または、
どんなに早く上手に日本語が話せていても、外人なまりというのは治りにくいらしい。
(特に西洋人の人に多いと思います。)
たとえば、漫画なんかの吹き出しで、「ワタシノ日本語、ワカリマスカ?」みたいに
表現されているように、外人の日本語はやっぱり外人の日本語とわかってしまう。
それが多くの日本語学習者の悩みらしく、よく耳にする。
しかし、私は、日本語をたった二言しかしらないのに、完璧な発音で話す人を知っている。
パナマでの話しだ。
ある日、私はパナマの田舎町に友達を訪ねた。その町については
あまりよく知らなかったので、
バス停の公衆電話から電話をかけ、迎えに来てもらおうと思った。
電話にはその友達の下宿先の人が出ることが多いので、
「アロー」(スペイン語でもしもしの意味)とはじめた。
すると意外にも向こうから「もしもし」の声。
なんだ、私の友人ではないか。だから私は日本語で、
「もしもし、今バス停に着いたんですけど。」
「はいはい」
「迎えに来てもらえます?」
「はいはい」
「よかった。じゃ、いつ頃来てくれます。」
「はいはい」
おやおや?
「何分ぐらいで迎えに来てくれますか?」
「はいはい」
聞こえにくいのかな?では、もっと大きな声で、
「さっき着いて、迎えに来てほしいんですけど。」
「はいはい」
「何分ぐらいかかりますかね。ここまで」
「はいはい。」
ふざけてんのかな?
「聞こえてますか。」
「はいはい」
「ふざけているんですか?」
「はいはい」
こいつー。
「まじめにしてください。」
「はいはい」
この調子で会話がかなり続いた。その間私は、何度もコインを継ぎ足した。
しかしながら、少しずつ怪しいなと思い始めた。
電話の相手の友達は、いつもふざけたこんな調子のやつだが、
ここまでしつこくはないだろう。
「あなたは**さんですか。」核心をつく質問。
「はいはい」
「本当の本当に**さんですか。」
「はいはい」
ふうーーーん。
「あなたは**さんではありませんね。」
「はいはい」
でたー。とうとう正体をあらわしたな。
やっぱりこいつはパナマ人だったか。(といって、勝手に自分で間違ってただけ。)
「**さんに代わってちょーだい。」と今度はスペイン語で言ったら、
「お安いご用」ってスペイン語。
「なにーあれ?!ふざけてる。」って文句言ったら、私の友人は笑いながら、
「うちの親父、近頃日本語覚えて使いたがって困ってるんだよ。
ところで何話したの?ずいぶん長く話してたみたいだけど。」
なんと、私はまったく日本語を知らないパナマ人を日本人と
思いこみ永遠に話し込んでいたのだ。
完璧な発音。完璧なタイミングの合いの手。パナマ人おそるべし。
聞けばそのパナマ人は私の友人の電話を横で聞いていて、
勝手に、「もしもし」と「はいはい」だけ覚えてしまったのだそうだ。
さすが、耳から直接覚えた発音は、日本語をアルファベット表記にして
発音したのとはわけが違う。
「モシモシ」と「ハイハイ」ではないわけだ。参った、としか言いようが無い。
と言うことで、私たちも英語を勉強するときカタカナでふりがなをふるのは
やめたほうがいいかも。(私はしてたけど。)
文章がだらだらと長くなってしまいました。ごめんなさい。
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