(C)J.Tachibana

 


Pan−Americanismo

この連載の筆者はRieさんという女性です。

現在は連載終了しております。

留学先の北米の大学から、時々寄稿していただきました。

米国から帰国後はニジェールへ滞在し、活躍しています。

(現在は「ニジェールよりマタランゴ」を別ページで執筆中です。

あわせてご覧下さい。)

わけが分からないけれど、頑張れブロンコス!

99年 2月号

寒波襲来

99年 1月号

プリーズのふざけた訳について

98年12月号

もしもしとはいはい

98年11月号

筆者について  


わけがわからないけど、がんばれ、ブロンコス!」
スーパーボールの季節がやってきました。ここ、コロラドでは、地元チームで、去
年の優勝チームのブロンコスが、また決勝に進んだと大喜びです。スーパーボール
が何なのかわからない人もいると思いますが、プロアメリカンフットボールの全米
一決定戦のことです。アメリカでは、アメリカンフットボールはすごい人気なので
、日本でいえば、プロ野球の日本シリーズ並みの注目度です。

この間の日曜日には準決勝があったのですが、普段、土日は込み合う国立公園への
道もすかすかで、皆、家でおとなしくか、友人の家に集まって、ビールでも飲みな
がら、テレビを見ていたのでしょう。また、大学の教授の半分は、月曜日の授業の
最初に、スーパーボールの話題を出します。皆浮き足立っています。私も、アメリ
カンフットボールは、何が何だかよく分からないのですが、話題についていくため
とりあえず、この季節は、人が見ている側に座って一緒に見ていることが多いです。

とにかく、試合の間は、歓声とか、ため息とか、叫び声がどこの家からももれてき
ます。はっきり言ってうるさいです。よく聞こえてくるのは、

「イエス!」という言葉です。

去年の決勝は、アパートのロビーのテレビで、皆で見てました。優勝の瞬間、地元
のアメリカ人の生徒たちは、「サンキュー、サンキュー」と言いながら、皆に握手
してまわり、一人が、「もう、おれは我慢できない。」と外に飛び出し、その時は
言葉にできなかったみたいで、「ワオーーン!」と犬の遠吠えのように叫びました
。次々、他のアメリカ人も出て行き、「ワオーン!」と叫び始めました。すると、
近所にあるアパートなどからも、「ワオーン」「ワオーン」と聞こえます。「キャ
ー!」とか「やったー!」とか「イエス!」とかの歓声というのは、聞きなれてい
るのですが、オオカミの遠吠えのように本能のままに叫ぶのを聞くと、やっぱりア
メリカ人は、肉をよく食べるから、ワイルドなのかなと思ったりもします。ひとし
きり、叫び終ると、「みんな、車で外に乗り出すぞ!」と出かけていきました。そ
の後は、クラクションの嵐。交通法機を無視した自主パレード。警察は、あんまり
ひどいことをしない限り捕まえなかったらしいです。そのことは、

翌日の新聞に好意的に書いてありました。

今年のスーパーボールは、1月31日です。こちらの人は、優勝の瞬間をてぐすね
ひいて待っていますが、どうなるんでしょうか、お楽しみです。

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寒波襲来

大学もクリスマス休暇になると、残っている生徒も少なくなりさみしいものです。
この部屋の前にあるアパートのいつもうるさくて迷惑な学生たちも家に

帰ってしまったようで、真っ暗です。

ここ、コロラドでは、急激に寒くなりました。天気情報を見たら、外はマイナス

25度だそうです。試しに窓を開けたいのですが、凍ってしまってて開きません。

アメリカの天気予報は、わけのわからない単位、ファーレンハイト(華氏)を使って
いるので、時々実感が湧かないのですが、とにかく、計算して摂氏に直して

みました。バナナで釘が打てちゃうんじゃないでしょうか。

とにかく、昨日外に出たときには、鼻毛が凍る感覚がわかりました。

しかし、この辺りの建物は、保温性がよく、外の寒さは、シャットアウト、

常夏状態で半袖で過ごしています。ここが日本の冬と違うところで、

通気性のよい私の日本のうちでは、敷布団まで体の上にかけて

布団の重さで金縛り状態で寝てたのですが。

暖房が効いていてうれしいのですが、一つ困ったことは、外の気温の予想ができな
いことです。日が照ってて暖かそうに見えるのですが、実は氷点下ということも少
なくありません。また、この時期に摂氏20度位まで上がることもあります。相変
わらず、外に出るときの服を決めるのに困る毎日です。そんな時に参考にするのが
、外を歩く人の服装です。と言いたいところですが、これほど当てにならないもの
はありません。アメリカ人の、コロラドの学生の温度感覚はおかしいです。彼らは
、日さえ照っていれば、実際の気温がどんなに低かろうが関係無いみたいです。T
シャツ短パンで外を歩き、時には、上半身裸で、ビーチバレーなんかしていること
があります。日本人の私にとっては気違いとしか思えないのですが、何度だまされ
て服を着替えに行ったことか。対策としては、天気番組の「今日の予想気温」を見
ることが、一番無難なのではないでしょうか。華氏なので面どくさいのですが、華
氏と摂氏の換算表を作っておけば簡単です。(私もこれから作ります。)

では、皆さん、寒くなりますが、風邪などをひかないように、

日本人の私たちは暖かくしましょうね。
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プリーズのふざけた訳について
 
皆さん、こんにちわ。前回はご挨拶もせずぶっきらぼうな文章で始めて
しまいましたが、いかがお過ごしでしょうか。
こちらは、1週間もあった感謝祭のお休みも終わってしまい、
期末試験が迫っています。
今回も前回に続いて、外人の話す日本語についてちょっと面白い話しがあったので
書いてみます。
 
パナマで協力隊活動をしていたとき、事務所にロッシーというかわいい
女の子が働いていました。
協力隊の男野この間では人気が高かったのですが、今回は、彼女について
話している男性隊員二人の会話からです。
 
「昨日さ、事務所でロッシーに、ポルファボール(スペイン語でプリーズの意味)
って日本語でなんて言うのって聞かれちゃった.」
「へえ、それで。」
「俺さ、『おねげえでごぜいますだ』って、教えてあげたんだよ。そしたらさ、
ロッシー、それを使っているんだよ。++さん(事務所の日本人)に、
『++サン、サイン、オネゲエデゴゼイマスダ。』ってさ.』
「へえ、おれ、ロッシーに『オネゲエデゴゼイマスダ。』なんて言われたら、
何でもしてあげちゃうな。」
「そうだよな。かあわいいよなあ、ロッシー。」
 
私は、その会話を横で聞いていて、この二人のささやかに喜ぶ様子を見て、
「かあわいいよなあ、この二人も。」と笑ってしまったのでした。
 
外国人に、「おねげえでごぜいますだ。」なんて言われたら笑っちゃいますよね。
でも、時と場合によっては、こいつただ者ではないって思うかも・・・・。
きっちりとした英語やスペイン語を話すより、くだけたスラングや流行りの
言葉を一言言うだけで、「おまえは、英語を良く知っている。」と
褒められるのに似ています。
英語とかは、一日ではうまくなったりしないものなのですが、スラングを一言
使ったことで、英語力の評価は、1日で10倍ぐらい高くなったりするのは、
不思議なことだと思いませんか。


もしもし」と「はいはい」

 

日本語を話せる外国人は多く入るけれど、どんなに言葉を良く知っていても、または、

どんなに早く上手に日本語が話せていても、外人なまりというのは治りにくいらしい。

(特に西洋人の人に多いと思います。)

 

たとえば、漫画なんかの吹き出しで、「ワタシノ日本語、ワカリマスカ?」みたいに

表現されているように、外人の日本語はやっぱり外人の日本語とわかってしまう。

それが多くの日本語学習者の悩みらしく、よく耳にする。

しかし、私は、日本語をたった二言しかしらないのに、完璧な発音で話す人を知っている。

パナマでの話しだ。

ある日、私はパナマの田舎町に友達を訪ねた。その町については

あまりよく知らなかったので、

バス停の公衆電話から電話をかけ、迎えに来てもらおうと思った。

 

電話にはその友達の下宿先の人が出ることが多いので、

「アロー」(スペイン語でもしもしの意味)とはじめた。

すると意外にも向こうから「もしもし」の声。

なんだ、私の友人ではないか。だから私は日本語で、

「もしもし、今バス停に着いたんですけど。」

「はいはい」

「迎えに来てもらえます?」

「はいはい」

「よかった。じゃ、いつ頃来てくれます。」

「はいはい」

おやおや?

「何分ぐらいで迎えに来てくれますか?」

「はいはい」

聞こえにくいのかな?では、もっと大きな声で、

「さっき着いて、迎えに来てほしいんですけど。」

「はいはい」

「何分ぐらいかかりますかね。ここまで」

「はいはい。」

ふざけてんのかな?

「聞こえてますか。」

「はいはい」

「ふざけているんですか?」

「はいはい」

こいつー。

「まじめにしてください。」

「はいはい」

この調子で会話がかなり続いた。その間私は、何度もコインを継ぎ足した。

しかしながら、少しずつ怪しいなと思い始めた。

電話の相手の友達は、いつもふざけたこんな調子のやつだが、

ここまでしつこくはないだろう。

「あなたは**さんですか。」核心をつく質問。

「はいはい」

「本当の本当に**さんですか。」

「はいはい」

ふうーーーん。

「あなたは**さんではありませんね。」

「はいはい」

でたー。とうとう正体をあらわしたな。

やっぱりこいつはパナマ人だったか。(といって、勝手に自分で間違ってただけ。)

**さんに代わってちょーだい。」と今度はスペイン語で言ったら、

お安いご用」ってスペイン語。

「なにーあれ?!ふざけてる。」って文句言ったら、私の友人は笑いながら、

「うちの親父、近頃日本語覚えて使いたがって困ってるんだよ。

ところで何話したの?ずいぶん長く話してたみたいだけど。」

なんと、私はまったく日本語を知らないパナマ人を日本人と

思いこみ永遠に話し込んでいたのだ。

完璧な発音。完璧なタイミングの合いの手。パナマ人おそるべし。

聞けばそのパナマ人は私の友人の電話を横で聞いていて、

勝手に、「もしもし」と「はいはい」だけ覚えてしまったのだそうだ。

さすが、耳から直接覚えた発音は、日本語をアルファベット表記にして

発音したのとはわけが違う。

「モシモシ」と「ハイハイ」ではないわけだ。参った、としか言いようが無い。


と言うことで、私たちも英語を勉強するときカタカナでふりがなをふるのは

やめたほうがいいかも。(私はしてたけど。)

文章がだらだらと長くなってしまいました。ごめんなさい。

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筆者について

日本の大学を卒業後、青年海外協力隊員としてパナマに赴任。

現地の人と共に、汗水たらして働いたがんばりやです。

帰国後、某国立大学で再び学び、そこから北米・アフリカへと世界に

羽ばたいていきました。

 

私たちとはパナマのサンチャゴ市で知り合いました。

彼女の目を通してみた、南北アメリカ人と各地の話題をお楽しみ下さい。

 

尚、表題のパナメリカリスモとは全米主義ということになり、

政治的にはあまり良い意味ではないようです。

しかし、ここではアメリカと呼ばれる全域を意味しており、

政治的問題とは無関係、と、単純にお考え下さい。

 

尚、筆者と連絡をとりたいとお考えの方は、当社から

御本人あてに転送致しますので、どんどんお送り下さいね。

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